木更津教会の礼拝と説教
木更津教会で毎週日曜日午前10時半より行われている礼拝の説教を掲載しております。
題目「人生の勝利者」 2012年4月10日 教会長 |
み言訓読「平和神経3番」
「肉身を土台として霊人体を完成させるべき責任がある」
「霊人体の完成が自動的にやってくるのでありません。必ず真の愛の実践を通して、体と心が完全一体となった人生の
土台の上で、初めて完熟した霊人体が結果として実っていくのです」。
「真の愛の人生を通してこそ成長し、完熟し、完成するのです。ところが、皆様の中では、外なる人と内なる人が絶えず
葛藤し、争っていることを否定し得ないでしょう」
「良心の道に従って人生の勝利を達成することが、人間である皆様の義務であり、責任であることを知らなければ
なりません」
【説教骨子】
「人生の勝利者」という題目でみ言葉を分かち合っていきたいと思います。
生育せよ、繁殖せよ、万物世界を主管せよ、この神様の創造理想が実現する事が人間の最大の喜びであり、神様にとっても最大の喜びです。人格完成、家庭完成、理想世界完成を三大祝福と言います。この人生の目的は、文鮮明先生が語られるまで誰も明らかにすることはありませんでした。人生の目的を知らずして価値ある人生を歩むことはできません。
人間の存在目的は、第一に神様を喜ばせることです。神様を喜ばせることは、神様の似姿となることを言います。神様は真の愛で人間と宇宙を創造したので、宇宙の法則は為に生きるように作られているのです。ところが人間は堕落したために、他人の幸福を心から喜ぶことができなくなりました。人という字は支えあって生きると書きます。本来は、自分だけが幸福で他人は不幸でも良いということはあり得ないのです。堕落によって神様と人間の親子の関係が切れてしまったので、横的な人間同士の関係が与え合う関係ではなく奪い合う関係になってしまったのです。それゆえに、メシヤは神と人間の正しい関係を取り戻すために堕落人間の仲保者として来られるのです。
さて、人間が神の似姿になるには三大祝福を完成させなければならないと言いました。三大祝福を実現するには順番があります。最初に完成しなければならないのは個性完成です。個性完成すなわち第一祝福を成就した男女となって、初めて第二祝福である理想的な家庭を築くことができるのです。理想家庭が拡大して国家世界ができ、真の愛の人間による理想世界が築かれることで第三祝福が完成されるのです。私たち統一教会は第二祝福を成就するために祝福結婚を奨励しています。しかし、祝福を受ければ第二祝福が完成されて理想の世界が即時にできるのではありません。現実には、祝福を受けても夫婦間や家庭において様々な問題があります。その理由は、愛の人格が未熟のまま、家庭をもってしまっているからです。
第二祝祝福である理想家庭を完成する前段階が個性完成です。個性完成のテーマは心身統一です。文先生もみ旨の道を出発する時に「宇宙主管をする前に自己主管を完成せよ」と自らに言い聞かせて出発しました。自己主管の3つのテーマは睡眠欲、食欲、性欲の主管です。心が体を主管できないのは堕落して心と体の主体・対象関係が逆転してしまったからです。一般的に、宗教は断食、水行などを行い、体を弱くして心の声を強める活動を強調します。宗教は堕落した人間を本然の姿に戻すための修理工場です。
心身統一の重要なポイントの一つが感情のコントロールです。私たちは感情のコントロールをすることができるように常に鍛錬しなければなりません。腹を立てると怒りが主体となって私が対象になります。怒り、妬み、嫉妬、憎しみに主管されてしまうのです。そのために、基本である祈祷、訓読、瞑想をおろそかにしてはいけないのです。
夫婦や人間関係が難しくなる理由も、相手に問題があるのではなく、自らの怒りの感情をコントロールできていない内面の調節不足が根本にあると言われています。ところが、大方問題は自分にあると思わずに相手や環境のせいにしてしまう傾向があるのです。
人間は、神様によって霊界と地上界のどちらも治めることができるように、霊人体と肉身の二重体で創造されました。霊人体は人間が地上生活を終えた後、霊界で永遠に生きるよう創造されています。ですから、肉身の成長だけでなく、絶えず霊人体を磨き、霊人体を健康に保つことにもっと強い関心と努力をする必要があります。
霊人体の成長のためには、霊人体の栄養と運動が必要です。霊人体への栄養とは神様のみ言を受けることです。文鮮明先生は、み言訓読の大切さを訴えておられます。また、霊人体の筋肉を強くするために霊人体の運動も必要です。霊人体の筋肉を作るには肉身で為に生きる愛の実践運動をすることです。ために生きる最高の実践は伝道活動です。伝道とは、神に帰る道を示すことであり、失ったみ言と心情と実体を取り戻す聖業なのです。
人生の勝利者とは己の利己心と戦い、神様の似姿になるために精誠を尽くした人です。決して他人と比較するのではなく、他人に要求するのではなく自分の中のサタンと戦って勝利した人こそ真の人生の勝利者であるのです。敵は内なる自分です。真の勝利者とは神を迎えて一つになった人です。理想家庭となるためにはもっと個性完成を意識して心身統一のためにたゆまぬ努力が必要です。
良心の声に耳を傾けて邪心の欲望に負けないで下さい。良心に従って正しく生きることに努力をしてください。良心基準が高くなれば、神様の理想の姿に近づくことができます。良心を高めようとすれば、サタンも逆に私たちを神側に渡さないようすするために、邪心を通して私たちに働きかけてきます。血気怒気、恨み、嫉妬、欲心を起こさせるのもサタンです。人生の勝利者になるためには「挑戦を恐れない」で下さい。神様は私たちがサタンに打ち勝ち神様の理想を取り戻してくれることを待っています。為に生きる実践をするにあたり、人がどう思おうと真の愛の実践をすることが大切です。文鮮明先生ご夫妻のように、我々も真の愛の人格者になることを目指し、夫婦、家庭の愛による統一を目指して人生の真の勝利者となっていきましょう。